| 価格 | 2,200円(税込) |
| 監修 | 岡田直 |
| 判型 | A5判 |
| ページ数 | 160ページ |
| ISBN | 9784866733487 |
| 発売日 | 2025/11/20 |
知るほどにもっと埼玉が好きになる!
地図と歴史からたどる埼玉の「なぜ?」
貴重な地図資料や写真とともに、埼玉の成り立ちを徹底解剖。小都市だった浦和が県庁所在地になったいきさつ、荒川・利根川の治水が刻んだ「川の国」の歴史、鉄道網が築いたベッドタウン・埼玉と東京の共存関係、どうして熊谷は日本一暑い街なのか? 同じ上りなのに逆向きに走る西武鉄道・所沢駅の池袋線と新宿線の不思議などなど、住んでいる人でも知らない「埼玉の姿」を再発見できる、知的好奇心を満たす一冊。
【目次】
■巻頭
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[鳥瞰図]埼玉県鳥瞰図
武蔵国から「新都心」までの変遷
【Chapter1】
地形と自然編
秩父山地が控える関東平野 西高東低が生んだ「川の国」
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・関東平野に秩父山地が迫る 埼玉県の地形は西高東低
・風光明媚で知られる長瀞は太古を観察できる地球の窓
・海棲哺乳類の化石も発掘 大昔は海だった秩父盆地
・荒川を挟むふたつの台地 大宮台地と武蔵野台地
・国内最大規模の河畔砂丘 加須市にある志多見砂丘
・典型的な太平洋岸式気候で日本一暑い街・熊谷が誕生
[鳥瞰図]熊谷市鳥瞰図(原画)
[埼玉の気になる地理の話1]埼玉を闊歩していた170万年前のゾウ
【Chapter2】
道路と河川・水運編
南北に延びる主要な道路と首都圏を支えた治水と舟運
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・県内の東西方向の道路網が南北方向よりも貧弱な理由
・武蔵国を南北に貫く古の道 源頼朝が整備した鎌倉街道
・埼玉を通る江戸時代の街道 中山道と日光(奥州)街道
・江戸時代の大規模治水工事 利根川の東遷と荒川の西遷
・首都圏の都市生活を支える埼玉県の巨大放水路と水路
・美女木JCTの交差点では高速道路なのに信号で停止
・高度経済成長の基盤となり首都圏を包括する国道16号
[埼玉の気になる地理の話2]昔から水害の多い「川の国」埼玉の地形
【Chapter3】
鉄道と駅編
貨物輸送から通勤通学路線へ 東京副都心が軸の鉄道網
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・北関東を結ぶJR高崎線は日本初の私鉄として開業
・じつは存在したことがない「京浜東北線」という路線名
・「西武」の名を浸透させた西武鉄道新宿線の成立背景
・戦中戦後は農業鉄道だった西武鉄道の本流・池袋線
・幕開けは北千住~久喜駅間 関東最長の私鉄・東武鉄道
・上州を目指した東上線が現在は埼玉と横浜をつなぐ
・産業鉄道だった秩父鉄道はSLの走る観光路線に転換
・埼玉を横断する武蔵野線は貨物線から通勤通学路線へ
・埼玉から三大副都心を貫く首都圏の大動脈・埼京線
・東日本の鉄道交通の結節点 9路線が乗り入れる大宮駅
・川越市街の約1キロ圏内に似た名称の3駅があるわけ
[鳥瞰図]川越市鳥瞰図
・同じ上り電車でも逆方向に 西武鉄道・所沢駅の不思議
[埼玉の気になる地理の話3]わずか14年で廃線になった武州鉄道とは?
【Chapter4】
町の発展と開発編
復興を担った産業地域と東京圏に結びつくベッドタウン
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・鉄道のまち大宮がたどった明治時代以降の変遷と発展
[絵地図]大宮商工並ニ名勝案内地図
・なぜ埼玉県の県庁所在地が小都市の浦和になったのか
・川口はキューポラの街から高層マンションが建つ街に
・小江戸・川越を形づくった江戸時代以降の数度の大火
・国内初の飛行場があった 日本の航空発祥の地・所沢
・治水と市街地整備が一体化 越谷レイクタウンの誕生
・ベッドタウンの和光市とゴルフ場に由来する朝霞市
・足袋蔵が全盛期を偲ばせる日本一の足袋の産地・行田
・震災や戦災の復興を支えた武甲山でのセメント産業
・鉄道と街道が発展させた町 県北東部の久喜市と幸手市
・谷口集落から鉄道の拠点へ 秩父山地の麓・寄居と飯能
・数々の歴史的建築を支えた深谷で製造されたレンガ
・東武鉄道東上線の志木駅はどうして新座市にあるの?
・ひとりの教師が大きく貢献 サッカーのまち浦和の発祥
[埼玉の気になる地理の話4]ブランド野菜「深谷ねぎ」が誕生するまで
【Chapter5】
人の暮らしと経済・文化編
東京を背にした人口構造と歴史息づく地場産業・地域性
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・東京のベッドタウンとして人口が増加し続ける埼玉県
・「埼玉」発祥の地に位置する埼玉古墳群から出土の国宝
・古墳時代に大陸から伝来 吉見百穴は横穴式集団墳墓
・朝鮮半島からの渡来人が「高麗」という地名の由来
・養蚕が発達した秩父地方の伝統的工芸品・秩父銘仙
・春日部桐箪笥と岩槻人形は日光東照宮に関係が深い?
・貧困と自由民権運動が交錯 農民が蜂起した秩父事件
・都市部の人口爆発に対応 埼玉県のマンモス団地群
・上尾事件を引き起こした高度経済成長期の通勤地獄
・昔から埼玉の地場に根付く地域密着型の老舗百貨店
・アニメの聖地が地域を拓く 官民が連携して観光地化
・なぜかふじみ野市ではなく富士見市にあるふじみ野駅
・埼玉県が大きく寄与した副都心・池袋の戦後の発展
[埼玉の気になる地理の話5]無形文化遺産となった秩父夜祭と川越まつり
■巻末データ
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埼玉県の市区町村のすべて
監修者プロフィール|岡田直(おかだ・なおし)
地理・歴史研究家。1967(昭和42)年生まれ、滋賀県出身。東京大学文学部卒業。京都大学大学院修士課程修了。書籍編集者を経て、横浜都市発展記念館の調査研究員(学芸員)として「昭和はじめの地図の旅」「横浜にチンチン電車が走った時代」「あこがれの団地」「横浜鉄道クロニクル(鉄道史学会住田奨励賞)」などの企画展を担当した。著書に『横浜 鉄道と都市の150年』(有隣堂)、『相鉄沿線の近現代史』(クロスカルチャー出版)、共著に『地図で楽しむ横浜の近代』(風媒社)、『鉄道「歴史・地理」なるほど探検ガイド』(PHP研究所)、解説に『吉田初三郎鳥瞰図集』(昭文社)、監修・編著に『京急沿線の不思議と謎』(実業之日本社)や「地図で読み解く沿線」シリーズ(三才ブックス)などがある。


































