三才ブックス

三才ブックス ⁄ 月刊誌『ラジオライフ』『ゲームラボ』関連別冊および書籍の出版・販売

生命保険の受け取りは相続税額や手続きまで確認

Tweet
Check
このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

生命保険の保険金は保険証券や案内から契約先の会社が判明したら、そのあとの手続きは基本的には預貯金などの相続と同様の手順です。ただし、じつはこの保険金でもっとも注意しなければならないのは、その手続きではありません。これに課せられる相続税の問題です。生命保険の保険金は「みなし相続財産」といわれ、相続税が課せられます。

生命保険の受け取りは相続税額や手続きまで確認

みなし相続財産に500万円の非課税枠

保険金はいわゆる「相続財産」ではないため、分割協議などでは扱われない財産です。しかし被相続人が準備し、その死後、相続人が受け取ることになるという点においては、通常の相続財産と変わりません。こういった見方から、生命保険の保険金は「みなし相続財産」といわれ、相続税が課せられるのです。

この「みなし相続財産」には、生命保険金のほかに、死亡退職金や個人年金などがあります。これらは、ほかの相続財産とは違い、相続人ひとりにつき500万円の非課税枠が設けられています。

通常の相続税よりも非課税枠がとても大きいということは、それだけ安い税金で相続することができるということ。ほかのさまざまな財産よりも、お得に相続することができる財産なのです。

生命保険は相続ではメリットが多い

さらに、被相続人が相続する受取人を決めることも可能。生命保険は相続ではメリットが多い財産だといえるのです。

なお、それによって得られる相続人の非課税枠が残っていた場合、ほかの相続人にその枠を与えることもできます。上手く利用すれば、ほかの相続人まで含めて、相続税を大きく抑えることができるのです。

以上のようなことがあるため、生命保険の受け取りに関しては、受け取り後の相続税額の計算や、納付手続きまで合わせて確認しておくことをおすすめします。

記事カテゴリ: カルチャー

身近な人が亡くなった後の手続きがわかる本

身近な人が亡くなった後の手続きがわかる本

---

定価1,296円(本体1,200円 + 税)

A4変 並製

978-4-86673-094-3

2018/11/08

購入する

おすすめリンク

人気記事

新着記事

  • 相続税は合計課税額を遺産分割に応じて割り振り

    相続税は合計課税額を遺産分割に応じて割り振り

  • 債務は相続放棄の判断基準になるので早急に確認

    債務は相続放棄の判断基準になるので早急に確認

  • 自動車の相続で登場する「売買実例価額」とは?

    自動車の相続で登場する「売買実例価額」とは?

  • 財産相続でゴルフ会員権や自動車はどう評価?

    財産相続でゴルフ会員権や自動車はどう評価?

  • 不動産の相続では建物の用途で評価額が変動する

    不動産の相続では建物の用途で評価額が変動する

  • 不動産の相続で難しいのは課税評価額の算出

    不動産の相続で難しいのは課税評価額の算出

  • 相続財産の上場株式には4種類の評価方法がある

    相続財産の上場株式には4種類の評価方法がある

  • 投資財産の評価額の算出法はそれぞれ異っている

    投資財産の評価額の算出法はそれぞれ異っている

  • 相続財産の評価はプラスとマイナスの仕分けから

    相続財産の評価はプラスとマイナスの仕分けから

  • 変動する相続財産にはそれぞれに評価額の計算法

    変動する相続財産にはそれぞれに評価額の計算法

Copyright © 2021 三才ブックス. All Rights Reserved.
Powered by WordPress.