相続・贈与 トラブル解決BOOK

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価格1,320円(税込)
判型A4判
ページ数128ページ
ISBN978-4866731681
発売日2019/11/28

事例でわかる「迷った」「困った」「しまった」の回避術

 人生で相続を行う場面に何度出くわすでしょうか。そこまでたくさんあることではないかもしれませんが、亡くなった人が残してくれた財産を無駄にしないために、相続人が平等に財産を受け継いでいく大切な出来事です。
 そうはいっても、相続は大切な家族のだれかが亡くなってしまうゆえに生じることです。そのこともあってか、多くの人が「相続」という言葉を聞いて思い描くイメージは、決して前向きなものばかりではありません。加えて手続きの大変さ、相続税の負担、親族トラブル、負債の相続などもそのイメージを悪いものにしていると考えられます。
 しかし、本来の相続は怖れるべきものではありません。法的にも整備されており、ルールを正しく把握してさえいれば心配することなどないのです。
 事実に基づいたうえで多少の脚色を加えていますが、本書では、具体的な成功事例や失敗事例を紹介しつつ、相続や贈与の基礎的な知識を解説しています。それらの事例を理解して、実際の相続に役立てていただければ幸いです。
 身近な人が亡くなったとき、その後の手続きのなかで疑問を感じたときなどは、必要に応じて本書を手に取ってみてください。きっとあなたが抱えている問題を解決へと導いてくれるでしょう。
(「はじめに」より)

[本書の内容]
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■巻頭カラー特集
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|相続のルールが変わる! ~2018年の改正民法について~
|相続贈与の予備知識Q&A
|相続・贈与の手続きスケジュール
|相続・贈与について困ったときの相談先

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■第1章:“争続”に直結する遺言書トラブル
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|CASE 01:日付がないだけで無効!? 遺言書のまさかの落とし穴
|CASE 02 :遺言書の更新を怠ってしまい財産と相続人が変化
|・遺言書の正しい書き方をチェック
|CASE 03 :詳しく書けばよかった…… 思い込みで書いた遺言書
|CASE 04 :姉弟への付言事項の差が家族の絆を壊してしまった
|・付言事項の記載と遺言執行者
|CASE 05 :遺言書を勝手に開封したら法律違反になる!?
|・家庭裁判所における遺言書の検認
|CASE 06 :遺産分割協議が終わった後に遺言書がみつかった
|CASE 07 :遺言書を隠匿したら法律で罰せられる!?
|・遺産分割協議後の遺言書の取り扱い
|CASE 08 :遺言執行者が、必要なことをなにもしない
|・遺言執行者の手続きと流れ
|CASE 09 :遺言書がみつからない! 口約束がもめごとを招いた
|・遺言書がない場合の相続手順
|【column】遺言書に不満があったらどうすればいいのか?

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■第2章:相続のゴタゴタを生む法律関係のトラブル
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|CASE 10 :親族が複雑なのでだれが相続人かわからない
|・法定相続人と相続順位を確認する
|CASE 11 :遺産は法定相続分通りに分けなくてもいい!?
|・法定相続分と遺留分について
|CASE 12 :コツコツ貯めたへそくりがまさかの課税対象に
|CASE 13 :まさかの箇所まで調べられる!? 税務調査で大慌ての事態に
|・相続財産の課税対象と税務調査
|CASE 14 :相続開始を知らないうちに相続が終了していた
|・相続期限に遅れた場合の対処法
|CASE 15 :平等な不動産共有だけど売却時に思わぬ苦労が
|・不動産を共有する際の注意点
|CASE 16 :わたしが借金を返すの? 親戚の借金相続人になった
|・借金を相続しないためには
|CASE 17 :申告期限直前のトラブル! 税額大幅増だけは避けたい
|・相続税の特例の条件と申告期限
|CASE 18 :印鑑証明書を渡さない 登記に協力しない長男
|・不動産の相続と登記申請
|CASE 19 :土地の名義が祖父のまま ネズミ算式に増えた関係者
|・遺産分割のメリットとデメリット
|【column】相続財産の洗い出しと財産目録の作成

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■第3章:まさかこんなことになるなんて……相続の思わぬ落とし穴
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|CASE 20 :相続人が行方不明 遺産分割協議はできるのか
|・行方不明がいる場合の対処法
|CASE 21 :父の残した賃貸不動産が負の遺産になる!?
|・相続税を払えない場合の対処法
|CASE 22 :相続人は未成年の子ども 話し合いに参加できない?
|・未成年者の相続と特別代理人
|CASE 23 :認知症の疑いがある母 事前対策でトラブル回避
|・受贈者に認知症の疑いがある場合
|CASE 24 :相続人である母は認知症 遺産分割はどうしたら…
|・認知症の相続人と遺産分割の方法
|CASE 25 :内容が違う遺言書が2通 どちらが遺言として有効?
|・どの遺言書が有効か見極める
|CASE 26 :母の介護をしていた長女が財産を使い込んでいた
|・使い込みが発覚したときの対応策
|CASE 27 :成年後見制度を利用しても不動産は売却できない!?
|・成年後見制度の活用方法
|【column】相続手続きが簡単になる「法定相続情報証明制度」とは?

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■第4章:マチガイ生前贈与で膨大な税金が……
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|CASE 28 :孫に毎年110万円を贈与 非課税から連年贈与に
|・連年贈与と暦年贈与
|CASE 29 :配偶者控除を活用したがかえって税金がかかった
|・住宅の贈与に配偶者控除は役立つか
|CASE 30 :兄弟間の生前贈与の不平等 特別受益の持ち戻しで解決
|・特別受益のルールと仕組み
|CASE 31 :非課税だからと油断は禁物 申告漏れで多額の納税
|・相続時精算課税制度と暦年課税制度
|【column】インターネット経由での申告・納税の方法

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■第5章:死後の手続きを忘れて思わぬ痛手が
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|CASE 32 :申請すれば葬儀費用として補助金が受け取れる
|・葬祭費・埋葬料の請求
|CASE 33 :高額療養費は死亡後にも申請することができる
|・高額療養費制度と公的介護保険
|CASE 34 :準確定申告をし忘れてペナルティが降りかかる!?
|・準確定申告の申請について
|CASE 35 :期限内に相続税の申告をしないと税金が余分にかかる
|・相続税の申告と納付
|CASE 36 :被相続人の死後、預金が引き出せない!?
|・預金凍結の回避方法と仮払い制度
|CASE 37 :死後に年金をもらい続けると罰金を課せられる!?
|・年金の停止手続きについて