価格 | 1,650円(税込) |
判型 | B5判並製 |
ページ数 | 112ページ |
ISBN | 978-4-86673-462-0 |
発売日 | 2025年8月26日 |
夫婦で紡いだ、永遠の物語
2025年秋に放送開始予定のNHK連続テレビ小説『ばけばけ』。その主人公のモデルとなった小泉セツと、夫である小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の歩みをたどる一冊です。松江での出会いから、八雲が世界に残した文学的遺産、そしてセツが支え続けた日々まで――。ふたりの生涯を、貴重な写真とともに紹介します。家族の物語であり、時代を超えて受け継がれる文化の物語でもある「八雲とセツ」の姿を、ビジュアルとともに丁寧にまとめた決定版ムックです。
[本書の主な内容]
巻頭カラー
●夫の怪談創作を献身的に支えた波乱の人生
●後世に読み継がれるハーンの名作『怪談』
●明治維新後の変わりゆく日本に生きたセツとハーンの略年譜
●『怪談』の誕生をひもとく:ふたりが残した言葉
●セツとハーンの人物相関図
●写真で見るふたりの人生
●コラム:海外に伝えた 日本のお伽話
[第一幕]セツとハーンの邂逅
●父母との別れと育て親
●孤独を抱える子ども時代
●閉ざされた学問への道
●社会に出たセツとハーン
●新たな人生への覚悟
●ふたりを虜にした物語
●ふたりが愛した日本文化
●コラム:フランス人からもらった虫眼鏡
[第二幕]ふたりの共同生活
●セツとハーンの出会い
●共に歩み始めたセツとハーン
●わたしたちの「ヘルンさん言葉」
●わたしたちの物語
●第一子の誕生
●日本国民になる決意
●出世作『知られぬ日本の面影』
●コラム:虫の文学者・小泉八雲
[人物ファイル]セツとハーンにかかわった人々
●B・H・チェンバレン|日本研究者
●服部一三|文部官僚
●E・ビスランド|ジャーナリスト
●M・マクドナルド|軍人・ホテル社長
●嘉納治五郎|教育者
●E・F・フェロノサ|日本美術紹介者
●坪内逍遙|作家・劇作家
●大隈重信|政治家
●梅謙次郞|法律家
●夏目漱石|作家・英文学者
●小村寿太郎|外交官
●B・フェラ―ズ|陸軍軍人
●西田幾多郎|哲学者
●志賀直哉|作家
●萩原朔太郎|詩人
[第三幕]晩年のふたり
●小泉八雲の誕生と結婚
●東京への転居と大学講師
●再話者としての夫を支えるセツ
●精力的な執筆活動
●代表作『怪談』の完成
●再話作品の「原話」
●終生の大作
●小泉八雲の死
●夫との日々を綴った「思い出の記」
●愛する4人の子どもたち
●パパさん亡きあとのママさん
●コラム:“Tsunami”という言葉の伝達
[第四幕]ふたりが生きた時代
●明治の夜明けと松江藩の終焉
●変貌する人々の生活
●お雇い外国人の活躍
●ふたりが愛した神社仏閣
●運命の地・松江
●新婚旅行で訪れた・隠岐の国
●家族で訪れた・焼津
●終焉の地・西大久保
●小泉八雲記念館
●富山大学附属図書館「ヘルン文庫」
●編集部おすすめの6冊