価格 | 1,980円(税込) |
監修 | 森本勇矢 |
判型 | B6変型並製 |
ページ数 | 240ページ |
ISBN | 978-4-86673-477-4 |
発売日 | 2025年11月7日 |
家紋は、むかしもいまも、
家を守り続けています。
家紋は、むかしから「家を守るしるし」として受け継がれてきました。戦国武将の旗や幕を飾り、江戸時代には庶民の暮らしにも広がった家紋は、歴史をたどる手がかりであり、同時に美しいデザインでもあります。本書では、数ある家紋のなかから代表的なものを取り上げ、その由来や意味、物語をわかりやすく紹介します。時代を超えて人々に愛されてきた「紋の世界」を、美しい図版とともにお楽しみください。
家紋を含めた日本の文化は「知って、使って、伝える」ことをしないと廃れてしまいます。日本が日本ではなくなってしまうかもしれない。極論かもしれませんが、それほどまでに文化や習慣として定着しています。普段はあまり意識をしなくなっているかもしれませんが、本書を手に取った方にとって、少しでもお役に立てればと思います。
(本書「はじめに」より)
[本書の主な内容]
■第一章:家紋の基礎
「家紋」は、家を守るためのシンボルマーク/「家紋」は1000年の歴史をもつ/発見されている「家紋」の数は5万以上!/「家紋」のほかにも、さまざまな紋がある/変化して派生していく「家紋」のデザイン/「家紋」の変化の例〈その1〉基本デザインのアレンジ/「家紋」の見立てと擬態/「家紋」の変化の例〈その2〉外枠の付加・基本の増殖など/家紋を探してみよう
■第二章:植物紋
葵(あおい)/麻(あさ)/銀杏(いちょう)/稲(いね)/梅(うめ)/車前草(おおばこ)/沢瀉(おもだか)/杜若(かきつばた)/柏(かしわ)/梶(かじ)/片喰(かたばみ)/桔梗(ききょう)/菊(きく)/桐(きり)/桜(さくら)/杉(すぎ)/大根(だいこん)/竹笹(たけざさ)/橘(たちばな)/丁子(ちょうじ)/蔦(つた)/鉄仙(てっせん)/撫子(なでしこ)/南天(なんてん)/蓮(はす)/柊(ひいらぎ)/瓢(ひさご)/藤(ふじ)/牡丹(ぼたん)/寓生(ほや)/松(まつ)/茗荷(みょうが)/楓(もみじ)/蘭(らん)/竜胆(りんどう)/そのほかの植物紋
■第三章:動物紋
兔(うさぎ)/馬(うま)/貝(かい)/鹿角(かづの)/雁金(かりがね)/雀(すずめ)/鷹の羽(たかのは)/蝶(ちょう)/鶴(つる)/鳩(はと)/鳳凰(ほうおう)/百足(むかで)/龍(りゅう)/そのほかの動物紋
■第四章:自然紋(天気・気象・地形紋)
稲妻(いなづま)/雲(くも)/月星(つきほし)/浪(なみ)/日足(ひあし)/山・山形(やま・やまがた)/そのほかの自然紋
■第五章:建物紋・器材紋
藤錨(いかり)/井筒・井桁(いづつ・いげた)/扇(おうぎ)/笠(かさ)/祇園守(ぎおんまもり)/杏葉(ぎょうよう)/釘抜(くぎぬき)/轡(くつわ)/久留子(くるす)/車(くるま)/琴柱(ことじ)/蛇の目(じゃのめ)/州浜(すはま)/銭(ぜに)/打板(ちょうばん)/唐団扇(とううちわ)/熨斗(のし)/弊(へい)/宝珠(ほうじゅ)/矢(や)/輪宝(りんぽう)/そのほかの建物紋・器材紋
■第六章:文様紋・文字紋・図符紋
石・石畳(いし・いしだたみ)/鱗(うろこ)/瓜(窠)・木瓜(か・もっこう)/唐花(からはな)/亀甲(きっこう)/七宝(しっぽう)/ 図符(ずふ)/巴(ともえ)/引両(ひきりょう)/菱(ひし)/万字(まんじ)/目結(めゆい)/文字(もじ)/
そのほかの文様紋・文字紋・図符紋
【監修】森本勇矢(もりもと ゆうや)
1977年京都府生まれ。京都家紋研究会会長。日本家紋研究会副会長。(有)染色補正森本専務。テレビ番組やYouTube番組への出演をはじめ、新聞連載、雑誌への寄稿や著書の出版、講演会やイベントなどを多数開催し、家紋の魅力だけでなく、日本文化を後世に伝えるために活躍する。「着物お手入れチャンネル」などのYouTubeチャンネルの企画・編集なども手がけるほか、日本文化事業へのアドバイザーなども行っている。著書に『日本の家紋大事典』(日本実業出版社)、『家紋無双』(知楽社)、『紋葉記』(自費出版)、『日本の名字・家紋大事典』(ユーキャン)などがある。