地図で読み解く東京

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価格1,650円(税込)
監修岡田直(横浜都市発展記念館)
判型A5判
ページ数160ページ
ISBN978-4866732756
発売日2021/11/04

こんな東京知らなかった!!
地図と地勢から見る巨大都市の形成過程!

東京の地形と歴史、町の成り立ちを紐解いて、住んでいても見過ごしがちな事実を掘り起こしています。
貴重な地図資料や写真とともに、首都・東京を深く知ることができる一冊です。

【目次】

■巻頭
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[鳥瞰図]東京観光自動車遊覧案内
江戸から東京都までの変遷
[鳥瞰図]大東京之鳥瞰図1
[鳥瞰図]大東京之鳥瞰図2
[鳥瞰図]大東京之鳥瞰図3

【CHAPTER1】地形と自然編
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・山地・丘陵・台地・低地と4つの地形に分かれる東京
・23区の数百の坂を生んだ武蔵野台地と東京低地
・武蔵野台地の高低差の要因 川の侵食による「舌状台地」
・火山灰の上に形づくられ 4層に分かれた武蔵野台地
・多摩川がつくった巨大な崖 延長30キロの国分寺崖線
・23区の2割弱に相当する海抜ゼロメートル地帯
・江戸時代の大胆な治水工事 利根川の東遷と荒川の西遷
・江戸時代の高度な土木技術 神田上水と玉川上水の整備
・都内の水の2割を供給する東京の水がめ・奥多摩湖
・山と丘でできた八王子と天狗信仰の霊山・高尾山
・標高から読み解く火山島 伊豆諸島と小笠原諸島
[東京の気になる地理の話1]伊豆諸島はなぜ東京都の管轄なのか?

【CHAPTER2】交通と運輸編
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・日本橋を日本の中心にした交通の要・五街道の重要性
・道路より鉄道が発達した世界でもめずらしい首都
[鳥瞰図]東京郊外電車回遊図絵
・品川駅が品川区ではなく港区にあるのはなぜ?
・都電のなかで荒川線だけが現在も存続している理由
・JR四ツ谷駅の上に架かる四谷見附橋架け替えの事情
・山手線は環状線ではない? 環状運転を行うまでの変遷
・日本初の地下鉄・銀座線はなぜ「3号線」なのか?
・一度は凍結された敷設計画 都営大江戸線の紆余曲折
・東武鉄道の本線だった? たった5駅のみの亀戸線
・幻のオリンピック選手村と空港を結んだ環状七号線
・首都高速の最初期の区間は多くが水路を利用して建設
・計画から完成までに半世紀 日本最長の山手トンネル
・オリンピックに合わせて海へ抜けた東京モノレール
・鉄道駅のない武蔵村山市に多摩都市モノレールが延伸
・リニア中央新幹線が通る都内3つの区の大深度地下
・「横田空域」の制限緩和で東京上空の新ルートが実現
・世界でも有数の超過密状態東京湾の海上を行き交う船
[東京の気になる地理の話2]23区の自動車は品川ナンバーが一番多い?

【CHAPTER3】社会と経済と文化編
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・昼間の人口は夜間の15倍 住民は23区最少の千代田区
・都の人口の3分の1を擁す多摩地域が負う高齢化問題
・神奈川県だった多摩地域がコレラの流行で東京へ移管
・水運で日本経済の中心に 金融と物流の町・日本橋
・日本橋の魚河岸から発展 築地と都の中央卸売市場
[鳥瞰図]東都名所 日本橋真景并ニ魚市全図
・日本橋の呉服屋がルーツ 東京の百貨店の立地と変遷
・産業発展のインフラ・隅田川川沿いで結実した近代工業
・隅田川から拡張していった東京の工業と京浜工業地帯
・桑都・八王子から延びる横浜港までのシルクロード
・武蔵野、駒沢、南千住に短期間存在したプロ野球場
・都内の大学キャンパスの郊外移転と都心回帰の理由
[東京の気になる地理の話3]Jリーグのスタジアムはなぜ郊外に?

【CHAPTER4】町の発展と開発編
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・かつて入り江だった丸の内大名屋敷からオフィス街に
・港区に大使館が多いのは寺や大名屋敷があったから
[鳥瞰図]東京一目新図
・三度の被災で壊滅して復活明治時代以降の銀座の変遷
・日本で最初の「◯◯銀座」戸越銀座の原点はレンガ
・重層的な構造の新宿駅と複雑な要素が絡む新宿の街
・明治時代半ばまで無名の地 副都心・渋谷と池袋の発展
・秋葉原の由来は火除け神社鉄道開通で地名として定着
・足立区の「北千住」は昔から荒川区の「南千住」と宿敵?
・大田区と江東区が長年争奪 面積約5平方キロの埋立地
・渋沢栄一の構想の下に開発 理想の田園都市・田園調布
・多摩ニュータウンの目的は乱開発防止と自然との調和
・立川は戦前の「空の都」から多摩地区のターミナルへ
[東京の気になる地理の話4]96年間活躍し続けた木造のJR原宿駅駅舎

■巻末データ
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・東京都の区市町村のすべて

【監修者プロフィール】
岡田直(おかだ・なおし)
横浜都市発展記念館・主任調査研究員(学芸員)。1967年生まれ。
京都大学大学院修士課程修了。専門は人文地理学。書籍編集者を経て現職。
「横浜にチンチン電車が走った時代」「あこがれの団地」「ようこそ! 横浜地図ワールドへ」などの企画展を担当。
共著に『地図で楽しむ横浜の近代』(風媒社)、解説に『吉田初三郎鳥瞰図集』(昭文社)、
監修に『京急沿線の不思議と謎』(実業之日本社)や「地図で読み解く沿線」シリーズ(三才ブックス)などがある。