軍艦島 超景

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価格2,420円(税込)
著者柿田清英
判型B5変型
ページ数136ページ
ISBN978-4861996030
発売日2013/06/26

「誰も見たことのない軍艦島を撮影したい」(柿田氏の生前の言葉より)

台風直撃により高波が全島を覆う衝撃の瞬間、水中スクーターで遊泳しながら海面スレスレから見上げた不気味な軍艦島、霧で烟(けぶ)るコンクリート高層アパート群が織りなす迷宮廃墟、島民が残した昭和の落書きや家電製品、周辺海中に潜って熱帯魚とともに撮影した炭鉱施設の遺構、波音まで吸い込んでしまいそうな軍艦島の夜…。観光上陸もすっかり定着し、写真集も数多く出ている昨今、いまさら軍艦島なんて…と思う人も多いかもしれません。しかし、ここにあるのは文字通り命がけで撮影された、「誰も見たことのない軍艦島」写真の数々です(もちろん、非常に危険ですので絶対真似をされないようお願いします)。

同時に、最盛期5200人以上いたというその島民の中には、台風で大時化の時に防波堤に波が打ち寄せるのをもの珍しそうに眺める女性たちがいたり、あるいは遊泳禁止だったにもかかわらず周辺の海を泳いでいたという子どもたちは、水面から顔を出しては、きっとコンクリートの要塞島を眺めていたはずで、写真自体は島民目線に近いものであることも忘れてはならないでしょう。大自然の驚異と、過酷な自然環境のなかで軍艦島を作り上げた建築技術の驚異、そして人間の生命力の凄まじさを、柿田さんの写真はものの見事に伝えています。

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著者について
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昭和25年(1950)、長崎県長崎市高島町生まれ。県立高島高校を卒業後、エンジニアとして、また特許担当員として関東および関西方面で働く。28歳のとき故郷の高島へ戻り、1986年の閉山まで7年間高島炭鉱で働く。閉山の半年前から3年間激動期の高島を撮影。その後、九州に残る最後の石炭の島「池島」を取材活動し、坑内作業員として2001年に閉山するまで7年間池島炭鉱で働き、その後、地元高島で写真業を営む。1992年に軍艦島を10か月間撮影し続け、1993年、最初の写真集『崩れゆく記憶 端島炭鉱閉山18年目の記録』(葦書房)を出版。それから10年後の2003年、再び軍艦島取材をスタート。水中スクーターを駆使し、100回以上もの上陸を行い、あらゆる天候・季節・時間帯の軍艦島撮影を試み、平成23年(2011)1月、肺炎により逝去。